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 人間の脳細胞では遺伝子組み換えが高頻度に起き、各細胞ごとにゲノム(全遺伝情報)が異なっていることを英エディンバラ大学や理化学研究所などによる国際チームが発見した。

 人間の細胞で遺伝子が組み換わるのは免疫関連の細胞が知られているが、脳細胞でも組み換えが起きていることを実証したのは初めて。2万数千個しかない人間の遺伝子を使って脳細胞が記憶や思考といった複雑な活動をどうやってつかさどっているかを説明する成果で、英科学誌ネイチャーに31日発表する。

 チームは、細胞内で動き回ることができる遺伝物質レトロトランスポゾンに着目。この物質の影響で組み換わった遺伝子を検出する方法を開発、脳に関係のな い病気で亡くなった人の脳組織と血液を比較した。その結果、血液では組み換えはほとんど見つからなかったが、脳組織では少なくともその100倍以上の頻度 で組み換えが起きていた。

引用元:読売新聞


コメント:脳が記憶や思考といった複雑な活動をどうやってつかさどっているかの追求は面白そうです。
先日、名古屋大学などの国際研究チームが「ニュートリノが光より速く飛んだ」という実験結果を発表したのをご存じだろうか。

このニュースに対して、一部の慎重な科学者たちは「ありえない」「観測方法に間違いがあるのでは?」と結果を疑い、ある程度の科学的知識がある人たちは 「現代科学の根幹が揺らぐ!」「タイムマシンが可能になる!」と大興奮していた。どちらにしても、科学的知識がある人にとっては信じられないほどの大 ニュースだったわけだが、いったい何が衝撃的だったのか。驚くほどの知識を持ち合わせない僕のような人のため、宇宙物理学者の佐藤勝彦さんに解説してもら おう。

「この実験結果が注目されたのは、光速より速いものは存在しないとするアインシュタインの特殊相対性理論と矛盾するように見えるからです。特殊相対性理論 はたったふたつの原理で成り立っています。そのうちのひとつが、"真空状態での光の速さは一定であること(光速度不変の原理)"。そしてもうひとつが、" すべての慣性系で、基本的な物理法則が同じように適用されること(特殊相対性原理)"。このふたつは相対性理論の骨子であり、現代物理学の基礎でもあるん です」

僕なりに意訳すると、特殊相対性理論がいわんとしているのは、"光の速度だけが絶対であり、その光の速度が変わって見えるなら、それは時間や距離(空間) が伸び縮みしているのだ!"ということである。たとえば、時速200kmで進む新幹線のなかを、時速5kmで人が走れば、車両の外からはその人が時速 205kmで進んでいるように見えるはずだ。けれど、光速に近いスピードで進むロケットのなかをどれだけ速く走っても、外から見ると光速以上にはなりえな い。ではどうなるかというと、そのロケットのなかでは"時間の進み方が遅くなる"のだ。

「特殊相対性理論の方程式では、物体の速度が光速に近づくほど時間はゆっくり進むようになり、光速になると時間は止まります。もしも物体が光速を超えて移 動できるとすれば、時間が逆に進んだり、質量が虚数になってしまったりするため、アインシュタインは光よりも速い物質はありえないと言ったんです」

1905年に発表された特殊相対性理論は、100年以上にわたって様々な角度から検証され、観測によって裏付けられてきた。今の人類の宇宙観は、この原理 のうえに築き上げられているといっても過言ではない。仮にニュートリノが光速を超えるという実験結果が正しいとすると、今の物理理論を覆す大発見というこ とになるのだ。もっとも、実験結果自体が間違いだったというオチは十分ありうるので、大騒ぎするにはまだ早いのかもしれないけれど。
(宇野浩志)

引用元:web R25


コメント:まだまだ分からないことだらけ。
 宇宙はどうやってできたのか、はたして終わりはあるのかといった謎に、人類は長いあいだ挑み続けてきた。そうした疑問が解明されるかも知れない研究が、近年進められている。愛知県名古屋市にあるサイエンスカフェ・ガリレオ・ガリレイで2011年10月9日、東京大学数物連携宇宙研究機構(IPMU)の村山斉氏が、そうした宇宙の「謎」と現在の研究について語った。村山氏によると、宇宙の始まりには「暗黒物質」が、そしてその終焉には「暗黒エネルギー」の存在が関係してくるという。

■「暗黒物質」はすべてを生んだお母さん

 私たち人類が観測できる宇宙のほとんどは、「暗黒物質」で満たされているという。太陽を中心とする「太陽系」は「銀河系」の一部で、地球が太陽の周りをまわっているのと同様、太陽系自体も銀河系をまわっている。だが、我われがいま観測できている銀河系の中心部には太陽系をつなぎ止めておくだけの引力はない。つまり、太陽系は銀河系から飛び出してもおかしくない状況であるにも関わらず、そうはなっていないのだ。天文学者たちは、銀河系のなかにいまだ観測できない「暗黒物質」があり、その引力が地球を含む太陽系に働いていると考えている。

 暗黒物質は目に見えず、なんでも通り抜けてしまうため、村山氏は「オバケのようなもの」だと表現する。現在、この暗黒物質の正体を探るため、岐阜県のスーパーカミオカンデでも観測実験が進められている。暗黒物質を捕まえ解明に成功すれば、宇宙ができてから「100億分の1秒後」の世界に迫ることも夢ではない。

 村山氏は暗黒物質を「我われのお母さん」とも表現する。

    「宇宙の始まりは、ほとんど"のっぺらぼう"。そこに暗黒物質があったために、暗黒物質同士が重力で引き合って(宇宙に)コントラストができ、そこに原子が引きずり込こまれて星や銀河ができ、さらに私たちが生まれた」

    「暗黒物質のない宇宙をコンピューターでシミュレーションした場合、(現在と同じ)137億年が経っても凸凹が全然できず、のっぺらぼうのまま。つまり星ができない、惑星もできない、我々も生まれない」


■ノーベル賞に輝いた「暗黒エネルギー」の発見

 一方で、宇宙終焉のカギになるとされるのが「暗黒エネルギー」だ。宇宙は膨張しているが、近年までその速度はいずれ減速すると信じられてきた。だがその定説は、謎のエネルギー「暗黒エネルギー」の発見によって覆される。1998年、カリフォルニア大バークレー校のソール・パールマッター教授らが「暗黒エネルギー」を発見。宇宙の膨張速度は70億年前から加速していることを証明した。ソール・パールマッター教授らはこの発見で、本年ノーベル物理学賞を授与された。

 宇宙の膨張を加速させる原動力・暗黒エネルギーも暗黒物質と同様、その正体はわかっていない。だが村山氏によると、暗黒エネルギーは宇宙の未来を予測する上で、重要なカギを握るという。

    「暗黒エネルギーは増えているが、どの程度早く増えているのか、膨張は加速し続けるのかが解明されれば、宇宙がこのまま加速し続け、引き裂かれて終わりを迎えるのか、それとも加速したものの(その後)減速してもとの状態に戻るのかがわかる」

という。現在、世界中が暗黒エネルギーの解明にも躍起になっており、村山氏らも画素数9億ピクセルのカメラを備えた「SuMiRe(スミレ)」で、遠方銀河を観測するプロジェクトを進めている。

◇関連サイト
・IPMU-数物連携宇宙研究機構

(中村真里江、土井大輔)


引用元:ニコニコニュース(オリジナル) 2011年10月9日(日)


コメント:我々はどこから来てどこへ向かうのだろうか・・・。
現代の宇宙物理学では、この宇宙は約137億年前に極小の粒として誕生し、膨張して今の形になったというのが定説になっている。宇宙全体が"生まれた"っ てことは、それ以前には物質どころか、時間も空間もなかったってことだ。でも、"無"から"有"が生まれるなんてことを認めてしまったら、それこそ物理の 法則なんて成り立たなくなってしまうんじゃないか。佐藤勝彦さん、科学はこれをどう説明するんですか?

「まず、"無"という状態を定義する必要がありますね。頭のなかの概念としては何も存在しない"無"というものが考えられますが、現実世界のミクロな物質 は極めてあいまいでいい加減に振る舞う不確かなもの。物理学のなかで、もっとも小さな素粒子を扱う量子論では、哲学的な意味での"完全な無"や"完全なゼ ロ"という状態は存在しないんです」

えーっと、"無"が存在しないってことは、"ない"ことはありえないってことで...つまり、絶対に何かは"ある"ってことになる。じゃあ、量子論的にいうと、宇宙が生まれる前には何があったんでしょう?

「量子論には、限りなくゼロに近いくらいエネルギーが低い状態を指す"真空"という言葉があります。この状態では、ミクロの粒子と反粒子(対になる粒子と ほぼ同じ性質を持つが、プラス・マイナスの電気的性質だけが逆の粒子)が無数に生まれては、ペアになって消えていく。つまり、"真空"といっても空っぽな わけではなく、絶えず有と無の間を行き来する"揺らぎ"の状態にあるんです。宇宙誕生以前には、エネルギーだけではなく時間と空間までもが限りなくゼロに 近い状態でしたから、そこには時空自体が生成と消滅を繰り返す"量子的な揺らぎ"があったんですね」

完全な無ではなく、かといって有でもなく、その間で揺らいでいる状態...なんともあいまいで捉えどころがないように感じるが、この「不確定性」こそがミクロな世界の特徴なのだ。そして、こうした量子論的な"無"から宇宙が生まれることは、科学的にも説明ができるらしい。

「1983年にビレンキンという物理学者が、量子力学を土台にした無からの宇宙創成論を発表しました。エネルギーが揺らいでいるミクロの世界では、粒子が 本来越えられないはずの壁を通り抜ける"トンネル効果"という現象が起こりますが、ビレンキンはこの現象を使って、論理的に無から宇宙が生まれることを説明したんです」

量子力学的な詳しい話は理解できなかったが、僕にもわかったのは、人類がいつのまにか、神様の助けを借りず(つまり超越した存在を持ち出さず)、科学の言 葉でこの宇宙の誕生を語れるようになっているってことだ。つい400年くらい前まで天上が神話の世界だったことを考えると、これってかなりすごいことなん じゃないかしら。
(宇野浩志)

引用元:R25コラム


コメント:宇宙の謎は興味深いですね
 「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言

 5月16日、「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士が、英紙ガーディアンのインタビューで、「天国も死後の世界もない」と語った。

 「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士(69)は、天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎないとし、死後の世界があるとの考えを否定した。16日付の英紙ガーディアンに掲載されたインタビューで述べた。

宇宙の創造に神は必要ない=ホーキング博士

 ホーキング博士は「(人間の)脳について、部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人のおとぎ話だ」と述べた。

 博士は21歳の時に筋萎縮性側索硬化症(ALS)という進行性の神経疾患と診断され、余命数年とされた。「自分は過去49年間にわたって若くして死ぬという可能性と共生してきた。死を恐れてはいないが、死に急いでもいない。まだまだやりたいことがある」と語った。

 また、人々はどのように生きるべきかとの問いに対し「自らの行動の価値を最大化するため努力すべき」と答えた。

 1988年の著書「ホーキング、宇宙を語る」で世界中に広く知らるようになった博士は、2010年の著書「The Grand Design(原題)」では宇宙の創造に神の力は必要ないとの主張を展開し、宗教界から批判を浴びている。

引用元:ロイター 5月17日


コメント:
「天国も死後の世界もない」と言い切ってしまうと夢も希望もない話のような気がしますが、やはり科学的・現実的に見ればその見解が妥当だと思います。

ただそれの証明はできないんですよね。

この世界を、ただ生まれては死にを繰り返すだけの世界と考えるよりは、もっと別の世界があるんだと考えた方が夢がありますね。宗教などの信仰になるとまた別の話ですが・・・。

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